ボストンキャリアフォーラムに参加される人はほぼ全ての方が留学経験者であり、それぞれの経験と知識を活かした就職活動を行なっていくと思います。
国内での就活でも、留学は新しい言語を学ぶとともにグローバルな視点を養うことのできる貴重な体験として有利に扱われてきていました。
しかしながらコロナウィルスや時代の価値観によって「留学は意味がない」と考える人が増えてきて、留学の価値や存在が脅かされてきています。
ここでは、なぜ留学は意味がないと言われているのかを紹介するとともに、価値と意味のある留学をするための方法をご紹介しようと思います。
- 留学が意味がないと言われる理由
- 留学を無意味にしてしまう意識・行動
- 留学を価値あるものにするためのコツは?
- まとめ
留学が意味がないと言われる理由
なぜ留学が必要ないと言われるようになってしまったのでしょうか?
結論としては「オンライン化」が大きく影響してそうです。
海外に行かなくても外国との交流ができるようになった
グローバル化が進んでいる中で、今やどこにいても世界中の情報を集められるようになりました。海外の人と簡単に交流したり人と情報を共有することが可能になりました。
語学学習を一つとってもアプリやオンライン英会話など、インターネット上で手軽に学習できるオンラインサービスが豊富です。国内でしっかりと学習を継続していれば、海外に行かなくても語学力の向上は十分保証されているのです。
近年はコロナウィルスの蔓延により、オンライン留学の選択肢も増えてきました。海外大学やカレッジを修了したときに得られる「学位」も日本で取得できるようになる時代です。海外で生活していくとなると費用も多くかかってしまうため、留学の価値というものがなくなってきています。
留学が必ずしも就職活動に活かせるとは限らない
留学と聞くと、なんとなくその後の就職活動やキャリアに有利になる印象がありますが、実際には「留学に行った」というだけでは就職活動に全く活かせません。
留学で得るものは人によって様々です。自分のスキルを磨き、現地の人と積極的に交流し視野を広げた人と、現地で努力をしなかった人では身についたスキルの質も量も全く違ったものになります。
さらには留学で得た知識が自分の希望する会社が求めるスキルと一致するとは限りません。「留学に行っただけ」と捉えられてしまうと悪印象にも繋がってしまいます。
留学を無意味にしてしまう意識・行動
上記の内容からすると、現状留学には価値がないように思えてきますが実際はそうではありません。
やはり異国の世界で活動して成果を残していく人材の市場価値は非常に高く、世界の企業にとって重要な財産です。
ではどのようにすれば「価値のある留学生活」を送ることができるでしょうか。まずは多くの人が陥る失敗例からご紹介します。
短期で目的のない留学
最も多くの批判が集ま李、意味のないとされている留学形態は「短期で目的のない留学」です。
学生時代の短期留学がこれに該当し、学習に取り組める期間が短いことから「長期旅行」と捉えられてもおかしくありません。
また、「留学に行った」ということで性格が変わる人も一定数存在し、あまりポジティブに捉えられることはないでしょう。
留学するだけで英語が話せると勘違いしてしまう
第二言語の習得というのは非常に大きな労力を伴います。インプットとアウトプットを繰り返し長期間行わないと身につくものではありません。
海外に留学した際は環境が大きく変化し、インプットは増えます。ですが、アウトプットの意識を疎かにしてしまっては語学力の上達は見込めません。
留学先には日本人の留学生も数人いるかもしれません。日本語の通じない新しい土地に来ると、心細さから日本人とばかり交流したくなってしまいますが、アウトプットの機械は失われ、留学は意味のないものになってしまいます。
留学後の目標がない
全てのことにおいて言えることですが、明確な目標が存在していないと留学は無意味になります。
留学というのは自身の目指す目標の手段の一つにしか過ぎません。達成すべき目標が見えていないと、自分が留学先で具体的に何をすればいいのかもわからず、行動や態度も受け身になってしまいがちです。
採用担当者はあなたの目指す目標のために、「なぜ留学を選んだのか」「何を得ることができたのか」、この二つが知りたいのです。
目標が中途半端な状態で留学を終えてしまうと、長期留学でも「旅行」と捉えられてしまいます。
留学を価値あるものにするためのコツは?
留学を無意味にしてしまう行動をご紹介しましたが、先ほどもお伝えしたように正しく行動することができれば、あなたは世界の企業にとって貴重な財産となります。本人の頑張り次第で価値あるものにしていくことができるのです。
意味のある留学にするために、成功のコツをご紹介しようと思います。
積極的に海外の人と交流する
全く新しい環境に飛び込んだとき、多くの人は心理的安全性を求めます。日本語を話すことのできる環境を見つけてしまうと、英語を話す機会が減少して英語を話すのに勇気がいるようになってしまいます。
日本人が複数いても、積極的に他の国の人に参加してもらいましょう。英語で会話せざるを得ない環境を作ることが成功の第一歩です。
多少英語が伝わらなくても物怖じする必要はありません。お互いがコミュニケーションを取ろうとしている限り、反復して英語を使用して、日に日に言いたいことが英語で言えるようになってきます。
留学に行くということは異国で学ぶことを決めた勇気ある行動です。その勇気を、留学してからも持ち続けてほしいと思います。
自分の立ち位置を確認し、挑戦を続ける
留学生活中は、慣れない環境で多くのことを学習するため時間に追われてパンパンになることもおかしくありません。自分の目指す道に進むことができているのか、時々不安に駆られてモチベーションを保てなくなることもあるでしょう。
そういう時はしっかりと振り返りを行うことが大切です。自分の成長は自身では気づかないことの方が多いです。振り返るタイミングで自分が成長したところを書き出してみましょう。留学当初の自分より必ず成長しているはずです。定期的に小さな目標を立てて繰り返していけば最後までモチベーションを継続させることができるでしょう。
自身の掲げた大きな目標を達成するためにも、毎日チャレンジングな目標を立てることをお勧めします。挑戦して失敗していくことで自分に足りないことが何か、それを満たすためにはどのようなことをしていけばいいのか、徐々に明確になります。留学生活中は様々な挑戦をすることのできる環境です。存分に活かしてください。
失敗しないということは、以前からできていたことを、繰り返し行っただけに過ぎません。
自分を知り、目標を定め、相手を知る
重ねてお伝えしますが、留学は自身の目標達成に向けた手段の一つにしか過ぎません。留学生活で自分が何をしたいか決めておかなければ全ての行動が水泡に帰することもあり得ます。
何を学習したいのか、最も適している国は、地域は、留学の期間は、全て自分が決めることです。自分で決めることができなければモチベーションも続きません。
そのために情報収集は徹底的に行いましょう。具体的な目標設定をしておくと、留学先で頑張るべきことが自ずと見えてきて、積極的に取り組むことができます。
どんな目標を持ち、留学に行っている人たちがいるのか、以下リンク先より確認することができます
まとめ
本記事では、「意味のない留学」「失敗した留学」とは何かご説明しました。
オンライン化により見方や考え方は変わってきているものの、海外に飛び出す積極性や現地先でも活動できるコミュニケーション能力、グローバルな視野を持つことができれば素晴らしい留学生活となり、就職活動でも有利に働くことでしょう。
留学に興味のある方、現在留学を検討している方は参考にしてみてください。
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