就職活動とは、1人1人が自分の人生を歩んでいく上で、
"個人"の価値観・想い・目標
"企業"の価値観・想い・目標
が合致するかを両者の視点からすり合わせる活動であると私たちは考えます。
就職活動は社会人人生を大きく左右する意思決定の機会であり、
新卒で選んだ会社のファーストキャリアは今後の社会人人生において、大きく影響します。
ここで1つ約2分の人生について考えさせられる動画をご紹介します。
こちらは人生における時間の使い方の大事さを伝える動画
・人は20歳頃から65歳まで仕事をする = 仕事は人生の大部分を占める
・長く続く仕事の期間の過ごし方は人生にとって重要
・自分の人生を幸せにするために、自分の人生の目的を見つけて欲しい
いかがでしたでしょうか?
一度きりの人生において、自分の幸せを追求できるようにしていく。
人生の大部分を占める仕事の時間を充実した時間にできるかどうかは自身の人生の幸福度に直結すると思います。
就職活動でよく言われる自己分析は、まさに真の自分の幸せや目的を見つけ出す大事なプロセスだと思います。
ここまで説明してきた、人生のターニングポイントとなる就職活動は以下の構成要素で考えられます。
自己分析 ⇄ 業界/企業分析 ⇄ 選考対策
上記のPDCAサイクルを繰り返していくことで就職活動の準備は進んでいき、より洗練されていきます。
それでは各要素について説明していきます。
本教科書では「過去→現在→未来」のフレームワーク等を活用して、
自分とは何なんだ?ということを紐解いていき、言語化していきます。
まず自身の過去を振り返り、以下のような問いについて自問自答してみてください。
※この時に脚色を付けたりや見栄を張ったりせずに、等身大の振り返りをするのがオススメです。
・自分は過去どんな時にどんな感情を覚えたのか?
・自分の過去の経験で成功体験/失敗体験はあるか?それはどんな経験か?
・その経験において困難であった点は何か?
・その時に何を考えて、どんな行動に移して、どんな結果が得られたか?
・その経験で今後に活かせる学びは何か?etc.
過去を振り返ると、「自分の価値観・行動の特性」が見えてきます。
過去を振り返ったら、現在の自分を見つめてみます。
・どんなことをしている時に喜び/怒り/哀しみ/楽しさを感じるか?
・どんな性格か?
・今取り組んでいることは何か?それは何故取り組んでいるのか?etc.
視点を今に向け、自分の形成してきた価値観を元に現在行っている行動を俯瞰的に捉えられると良いです。
そして、過去の自分と今の自分が見えてきたら、ここからどんな未来を望むかを考えます。
・将来何をしたいか?成し遂げたいことはあるか?
・得たいスキル/お金/ワークライフバランス/働く環境等の理想のイメージはあるか?
・理想のイメージには何が足りないか?etc.
過去や現在の行動から、未来を見据えてみます。
具体的には以下のようなことが言語化できているとよく自分を見直せている状況かと思います。
〇〇という過去の経験から〇〇ということに幸せを感じる/〇〇が強みである人間であり、
現在、△△という想いで△△の活動をしている。
このことから今後未来では××を目的・目標として××な環境下で人生を送っていきたい。
ただ、自己分析を始めて、いきなり、将来こういうことがしたい!
というところまで解像度をあげて言語化できる人は多くないと思います。
そのため、将来のイメージを付けるためにも、取り得る選択肢や社会を理解する目的で、
次の社会を知る・組織を知る活動は大変大事になってきます。
自己理解が進んできたら、描きたい人生に向けて、社会/経済/企業等の組織がどうなっているのかを明確にしていくと良いと思います。
私たちが日頃触れるスマートフォンやインターネット、食材やレストランなどあらゆるものがビジネスでできています。
経済は数多ある企業が事業活動を実施して成り立っています。
そして、対組織(BtoB)または個人(BtoC)に価値を提供して、その対価として報酬(お金)をいただき、そのお金を再投資して事業活動を行っています。
では次に業界について考えてみましょう。
大きく以下のような業界に分類されます。
各業界ごとに特有の商習慣や業務特性があり、業界ごとに大小様々な企業が存在しています。
以下に具体的な業界/企業分析の方法を挙げます。
・気になる業界/企業のニュースや企業の事業内容・IR情報(決算資料等)をWebサイトで調べる
・実際に社会人に訪問を行い、現場の方から情報を聞く
・説明会やセミナーに参加して企業人事に会社説明を聞く etc.
海外就活では企業分析を行えるように企業分析ページを設けています。ぜひご活用ください。
自己理解/業界・企業分析が進むと、もしかしたら興味のある業界や企業が出てくるかもしれません。
興味のある企業が見つかった後に就活生は、通常、以下の流れで企業の選考を受けます。
1. | 企業に履歴書(レジュメ)/ES(エントリーシート)を提出 |
2. | Webテストを受ける (企業毎に形式が異なる) |
3. | 面接を複数回受ける(企業によっては一部インターンを受ける) |
4. | 内々定(企業から採用意思があると伝えられた状態)を獲得する |
5. | 入社先を決定する |
企業は各1~3.のタイミングで求職者を多角的に審査し、
会社にとって必要/欲しい人材であるかを評価して採用をするかを検討します。
この際に、就活生がどうしてもこの企業に入りたいという想いがあった際には、
同じ境遇を辿って、その企業に採用されてきた先輩方の選考対策は大変役に立つものになります。
海外就活公式LINEでは海外就活の先輩方からキャリアサポートを受けられますので、ぜひこちらから登録をしてキャリア相談に申し込みください。
ここまで就活とは?仕事とは?といった具体的な進め方を交えて説明してきました、
ここから具体的に海外留学生・バイリンガル人材に特化した就活についてまとめていきたいと思います。
海外経験が長い日本人留学生の方だと、そのまま海外で就職する選択肢もありますが、
留学する国によってはVISA等の関係上、
この状況にも関わらず、日本での就活を考えると、
・国内にいない場合、時差や試験の時期によっては国内学生向けの説明会や選考を受けづらい
・国内組に比べて企業の方との接点が著しく少ない
・対面でのOB訪問などが難しく、Webサイトでの情報収集等、就活情報を得る手段が限られる
などなど国内就活より就活を進めるのが難しい点が多くあります。
一方で、企業としては、留学生/バイリンガル人材の
挑戦心、語学力、向上心、行動力、実行力、多様な考え方・柔軟性
を評価し、一般的には国内新卒学生よりも市場価値が高く、
企業としても語学教育が不要のグローバル人材として大変重宝する存在なのです。
そのため、一部企業は手間をかけて、
海外留学生・バイリンガル学生のみに用意された限定のイベントを行います。
さて、ここからはこれらのイベント全体スケジュールと詳細をご説明していきます。
さて、次に留学生向け就活、海外就活で最大のイベントであるボスキャリなどの選考イベントについて紐解いていきます。
海外就活運営は実際にボストンキャリアフォーラムでコンサル/IT/メーカー/製薬会社に内定して実際に入社したメンバーもいますので就活に困ったら気軽にご相談ください。
キャリア面談の日程調整はこちら
ボスキャリとは留学生向け/海外就活向け最大規模の合同説明会&選考イベントです。
1. | 日本語・英語両方でビジネスを行えるだけの語学力を身につけている方 |
2. | 海外の大学・大学院を卒業予定の方、また既に卒業された方 |
3. | 日本の大学に在籍または卒業し、交換留学経験、海外での職務経験をお持ちの方 |
海外経験がなくともバイリンガルであればボスキャリで内々定を獲得できるので、必ずしも上記の限りではないです。
一旦これを読めばOK!ボスキャリの重要ポイントまとめ |
①選考フローは7~9月に書類選考/Webテスト、10~11月に1次,2次,‥最終面接→内々定 |
②2023年はアメリカのボストン開催 |
③約100~200社の企業が参加(外資コンサル/総合商社/IT企業など) |
④本選考は事前応募とウォークインの2通り、内々定獲得率は事前応募の方が高い |
⑤短期決戦。日本国内だと2年~数ヶ月かかる就活を1~3日間で終えてしまう人も |
⑥卒業年度によってはインターン応募の選択肢も |
⑦ボスキャリで内々定を得ることで帰国後に余裕を持って就活を続けることも可能 |
①選考フローは7~9月に書類選考/Webテスト、10~11月に1次,2次,‥最終面接→内々定
ボストンキャリアフォーラム(例年11月)は開催の数ヶ月程前から選考が始まっています。
就活生の中には半年以上前から準備をする人もいます。
企業にもよりますが、数ヶ月程前から企業毎に選考申し込みの応募受付が開始され、 提出物(レジュメや企業からの質問=ES)を作成してエントリーして企業への応募が可能です。
こちらは例として、株式会社NTTデータのBCFでの選考フローを記載しています。
②2023年はアメリカのボストン開催
対面開催が戻ってきたことによって、企業も就活生もお互いの雰囲気を掴みやすくなると思います。
各国の留学生が参加するのでこの教科書を読んでいる方は応募必須かと思います!
就活対策も海外就活運営にてサポートしてますので気軽にご相談(日程調整)ください。
③約100~200社の企業が参加(外資コンサル/総合商社/IT企業など)
各業界のトップ企業〜勢いのあるスタートアップまでが集まるのが特徴です。
業界一覧からボスキャリに参加実績のある企業を見てみてください。
④本選考は事前応募とウォークインの2通り、内々定獲得率は事前応募の方が高い
ボスキャリでは、合同説明会のような形で各企業がワンフロアにブースを設けています。
そして、企業毎に当日の応募を受け付けるように、就活生がレジュメを入れられる箱を用意しているケースがあります。
この仕組みを”ウォークイン”といい、その提出されたレジュメを元に人事は面接をしたい人を選んで選考を開始する流れになります。
⑤短期決戦。日本国内だと2年~数ヶ月かかる就活を1~3日間で終えてしまう人も
ボスキャリの選考期間は最短”数日”です。
これは圧倒的に国内就活よりも短期決戦であることを示しています。
短い期間で集中的に準備して就活をすることで、精神的な余裕を持って勉強の時間や自分の時間に充てることも可能になるのです。
⑥卒業年度によってはインターン応募の選択肢も
今まで本選考(実際に入社先を選ぶという観点)の話をしてきましたが、
大学1,2年生など一般的に早くからボストンキャリアフォーラムに参加した人は インターン選考を受けるという選択肢もあります。
日本国内の選考では提示されることが少ない、海外拠点でのインターンの機会などもあったりします。
色んな会社で働く(インターン)は大学生/就活生の特権なのでぜひご活用ください。
会社がどうやって動いているのかや現場の人との関わりを肌身で感じるといいと思います。
⑦ボスキャリで内々定を得ることで帰国後に余裕を持って就活を続けることも可能
基本的にボスキャリで企業側がメインで採用したいと考えるのは海外正規留学生です。
正規留学生は必ずしも国内就活を受けることができる訳ではないため、 このイベント等を通して積極採用しているのが現状です。
・ボスキャリは国内選考に比べて受ける就活生の母数が少ないため、日本ではエントリーの段階で落ちるかもしれない競争率の高い企業の面接を受けられる可能性あり!
・日本での国内本選考の前に準備ができる。また内々定をもらえると余裕を持って就活を進められる などなどの利点があるのです。
まとめると、こんな感じです。 いかがでしたでしょうか?ボスキャリの全貌をご理解いただけたかなと思います。
ご参考になっていれば幸いです!
しかし、ボスキャリ以外にも海外就活生向けのイベントは多くありますので、紹介していきます!
ボスキャリ以外にもグローバル就活イベントはあります。
東京サマーキャリアフォーラム・・・東京開催のキャリアフォーラムです。
マイナビ主催のキャリアイベントです。
海外就活イベント・・・企業様との特別選考会や大規模合同説明会であるグローバルジョブセミナーを実施しております。 最新の特別選考に応募するにはLINE登録必須になります! 就活の選考は回数を重ねることによって慣れてきます。なのでぜひ参加を検討してみてください。
次にご紹介するイベントは、キャンパスリクルーティングです。 こちらは、就活エージェントが開催するイベントで、
〇〇大学の学生が欲しい!と思う企業人事が、 その大学に所属する学生を採用するために選考会を行うのが特徴です。
大学側では各海外大学の日本人学生団体(JSA等)と人材エージェントの間で企画・開催されることが多く、留学生の方は自分の大学のその組織のFacebookグループに入ることでキャンパスリクルーティングイベントの情報を得ることができます。
例えば、海外の名門大学をAmazon Japanが訪問して採用イベントを開催する際には、 このような投稿がFacebookのグループで行われ、グループの参加者にイベントが周知されています。 まずこういったグループに所属していない場合には、 あなたの所属している大学にも日本人組織があるかどうかを探してみるといいかもしれません。
他のイベントに比べて参加する企業数は少ない傾向にありますが、他イベントに比べてライバルの母数が少ない点や企業の方との交流を図りやすい点などの優位な点もあるかと思いますので要チェックです。
海外就活に関して全体像をご理解いただけたかと思います。
ここからはある種個人戦に近い形になるので、
■過去・現在・未来の3ステップで自己分析のやり方
第1章でもお伝えしたように、自分が幸せを追求するために自分が納得の行くキャリアを掴むのが就職活動で目指すことになります。
その場合に、自分とは何者なのかを過去の傾向から掴み、現在の自分を客観視して、そんな自分であるから未来はこういったキャリアを描きたい。
という風に過去〜現在〜未来は連続的に繋がっているところまで分析をしましょう。
まずは過去ブロックのテクニックをご紹介します。
★過去ブロック
1. | 直近の自分の力を入れたことをエピソードとしてまとめてみる。 |
2. | そのエピソードで現れている自分の特徴(強みや行動特性)を大学>高校>中学>幼少期と振り返り、自分史を書いて確認する。 |
3. | 自分史にて一貫して自分を表している要素・共通を見出してまとめる。 |
いわゆる「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」に直結する内容になります。
ほぼ全ての企業でのES/選考で聞かれる内容になります。 ここでは以下に合わせてエピソードを書いてみてください。
・学生時代に頑張ったことの概要
・始めたきっかけ/理由 ・自分の役割
・目的/目標は何だったか
・進めていく上で課題はあったか
・自分はどんな工夫をしたのか
・どうやって課題を乗り越えたのか
・なぜ、頑張れた/頑張れなかったのか
・どんな結果が出たのか
・何を学んだか
・振り返って、反省点はあるか
書いてみたらES添削依頼をぜひお待ちしております。
ステップ①で実践したことを元に大学>高校>中学>幼少期と深ぼっていき「自分史」を書くことで、過去を振り返ってみましょう。
各ステップで力を入れた、印象深いエピソードを思い出しましょう。
・大学時代(留学/サークル・部活/バイト/勉強/日常) ・高校時代(部活/バイト/勉強/日常) ・中学時代(部活/バイト/勉強/日常) ・幼少時代(部活/バイト/勉強/日常)
自分史を記載したら一貫して自分を表している要素を見出しに行きます。
自分はこういう状況下だとこういった考え方をしてこうやって立ち回るんだ・・・みたいに自分を俯瞰視すると良いです。
これを某総合商社の人事が価値観と行動特性を見ているという表現をしていました。
そして、それを元に再度以下のフォーマットで400文字程度でまとめあげられるといいと思います。
・始めたきっかけ/理由
・自分の役割
・目的/目標は何だったか
・進めていく上で課題はあったか
・自分はどんな工夫をしたのか
・どうやって課題を乗り越えたのか
・なぜ、頑張れた/頑張れなかったのか
・どんな結果が出たのか
・何を学んだか
・振り返って、反省点はあるか
しっかりと上記のステップができていて、エピソードが深掘りできていれば、ESのガクチカで苦労をすることは、ほぼなくなるはずです。
以上で、自己分析のやり方と書き方の過去編は終了です。
★現在ブロック
次に過去の自分から現在に自分に焦点を当てます。
1. | 今行動していることを元に、自分はどんな人であるのかを深彫りして、言語化する |
過去編を適切に実現できたら、今の自分の行動していることを俯瞰してみましょう。
過去築いた価値観や行動特性を元に現在の行動に至っていると思います。(過去〜現在の関係性)
そして、その現在の価値観や行動特性の先に自分が描きたい未来を創造するステップに後続移っていきます。(現在〜未来の関係性)
現在取り組んでいることを考えてみて、それに対してなぜそういったことをしているのかを「なぜ?なぜ?」と分析してみてください。
例として、現在留学をしている。ということをについてなぜなぜ分析をしてみると、、
なぜ留学をしたのかというと海外で経営学を勉強したかったからである。
なぜ海外で経営学を勉強したかったというと将来経営者になりたいと考えているからである。
なぜ将来経営者になりたいかというと、自分には1人1人が幸せを追求できる社会を目指すという想いをビジネスという手段を使って達成したいからである。
なぜそんな社会を目指したいかというと、、、
といった風に極限まで深堀をすると現在の自分の取り組みに関する解像度が上がり、過去や未来との接続点が見えてくるはずです。
★未来ブロック
最後に現在から未来を見据えます。
1. | 現在からどんな未来を描きたいかを想像する。 |
2. | その未来に適した選択肢を模索する。 |
過去、現在の自己分析を適切に実現できたら、今後の未来を考えてみましょう。
これを読んでいる大学生・大学院生の皆さんには無限大に未来の選択肢があります。
・就職をそもそもするのか/しないのか
・就職するのであれば、自分の人生をどう描いていて、それをどう達成するために就職をするのか
・その就職先が自分の人生に本当に適しているのか
未来を考えるには、ご自身の志向に合わせて将来を描き、どういったステップでそこに到達するかを考えることが重要です。
一方で、ご自身の言語化できない直感に従うのも一つの手だと思います。
さて、ここまで来ると”未来の選択肢”が少なく感じる方もいるかもしれません。
この状態がいわば、社会を知る(業界を知る/企業を知る)フェーズに移る最適な状態です。
それでは次に、業界分析・企業分析を行うステップをご紹介します。
さて、次に描きたい人生に向けて、社会/経済/企業等の組織がどうなっているのかを解き明かしにいきましょう。
「業界分析・企業分析」は、世の中にある業界の種類や特徴を知り、興味を感じ、自分が行きたいと思う業界を見つけるために行います。
大枠の流れは以下の通りになります。
1. | 自分の興味・関心に合う業界を見つける |
2. | 業界の全体像を理解する |
3. | 業界のプレイヤーを分析する |
4. | 企業のビジネスモデル・財務状況・競争優位性・組織文化・成長戦略を理解する |
5. | 自己分析で考えた未来と照合する |
それではこれらの流れの詳細を見ていきましょう。
①自分の興味・関心に合う業界を見つける
まずは、自分が何に興味があるのか、どのような業界や企業で働きたいのかを考えます。
ざっくり業界や、興味がある職種、会社名などをピックアップしておきます。
例として、ここでは、元から車が好きで、車に携わる仕事に興味がある方を想定して、
「業界:自動車 / 企業:トヨタ自動車」を例に進めていきます。
②業界の全体像を理解する
まずはざっくりと業界全体の規模や成長性、重要なトレンドや課題などを把握しにいきましょう。
インターネットのニュース記事や業界レポート、参考程度ですがSNS(YouTube,インスタなど)を活用して情報収集してください。
自動車業界を仮にインターネットなどで調べると市場の状態や様々なトレンドや課題が存在することが見えてきます。
・自動車業界は世界的に大規模なマーケット
・CASEと呼ばれるトレンドがある「Connected(コネクテッド)」「Automated/Autonomous・(自動運転)」「Shared & Service(シェアリング)」「Electrification(電動化)」
・「MaaS:Mobility as a Service」という用語で次世代の交通サービスとして、“移動”すること自体をサービスとしてとらえるという考えが発展している
・環境問題やエネルギー問題、技術進歩など、業界全体が直面している多くの課題が存在
③業界のプレイヤーを分析する
次に業界の競争状況を把握します。一般的に競争状況は各社の視点で以下のような考え方を用います。
これらの分析を通じて、業界の競争状況を詳細に把握し、適切な戦略を立てることが可能になります。
日本における自動車業界のプレイヤーは以下の通りです。
※2021年度
1位:トヨタ自動車(31兆3795億円)
2位:ホンダ(14兆5526億円)
3位:日産自動車(8兆4245億円)
4位:スズキ(3兆5683億円) 5位:マツダ(3兆1203億円)
それぞれのマーケットにおけるポジションや強み・課題に対して経営活動を実施し競争を続けています。
④企業のビジネスモデル・財務状況・競争優位性・組織文化・成長戦略を理解する
それでは特定企業に関してより深掘りをしていきましょう。以下のような内容を抑えます。
また、企業分析の手段としては、WebサイトやSNSの情報に加えて、実際に働いている方へのOBOG訪問や会社説明会・インターンへの参加により、さらに深く企業を知ることができます。
トヨタ自動車を例に考えてみます。
以下のような公式HPから情報を取得することが肝要です。
会社名 :トヨタ自動車株式会社
創立年数 :1937年(昭和12年)8月28日
代表者 :代表取締役社長 豊田章男
従業員数 :71,373人(連結 366,283人)(2021年3月31日時点)
平均年齢 :40.0歳(提出会社)(2021年3月31日時点)
平均勤続年数:16.2年(提出会社)(2021年3月31日時点)
平均年間給与:8,583,267(提出会社)(2021年3月31日時点)
ビジネスモデル:
・自動車事業ではセダン、ミニバン、2BOX、スポーツユーティリティビークル、トラック等の自動車とその関連部品・用品の設計、製造および販売を行っている。
・国内での販売形態は、トヨタモビリティ東京等の全国の販売店を通じて販売されています。他には、一部大口顧客に対してトヨタ自動車が直接販売を行っている形です。
・一方、海外においては、米国トヨタ自動車販売㈱等の販売会社を通じて販売しています。
財務状況:財務指標は以下です。 出典 https://global.toyota/jp/ir/finance/
⑤自己分析で考えた未来と照合する
最後に最も大事なパートで、その企業が本当に自分に合っているのかを照合します。
自己分析を適切に実施した状態で、企業と向き合うと本当に適しているのかを考えることができます。
できるだけ自身に合う合わないを言語化してみて、 「この企業を志望したい」となった場合にはぜひ後続の選考対策に入っていきましょう!
★ES(エントリーシート)作成
エントリーシートは、採用担当者が候補者の特性や能力を把握するための資料であり、応募者にとっては自身を宣伝する最初のステップです。
エントリーシートの役割と、採用担当者が注目する3つのポイントを以下に記載します。
1.文章による表現力:エントリーシートは、応募者が自分の思考を論理的に整理し、文章によって他人に伝える能力を評価するためのものです。
「問いに対する適切な回答があるか」「文章構成が論理的で理解しやすいか」といった点が評価されます。
2.企業の理念や求める人材像に合致しているか:採用担当者は、エントリーシートに記載された「経験」や「自己PR」を通じて、その応募者の動機や考え方、価値観を読み取ります。
そして、それが企業の理念や求める人材像と一致しているかを評価します。
3.将来的な活躍の可能性:エントリーシートは、応募者がこれまでに経験したことや、これから挑戦したいことなどを通じて、将来的に活躍できる可能性を評価するためのものです。
「これまでの挑戦」や「失敗とその克服方法」などを通じて、その人のポテンシャルを評価します。
これらのポイントを踏まえて、エントリーシートを作成することで、採用担当者に自分の強みや可能性を効果的に伝えることが可能となります!
海外留学生・グローバル人材の皆さんが参加を検討するボスキャリにおいて、よく聞くレジュメで迷うポイントについて解説をします。
基本情報は簡単に入力できますが、ボスキャリのレジュメ作成において特に迷う部分は以下の2点です。
・学歴詳細
・自己PR
学歴詳細は3000文字、自己PRは6000文字の制限があり、
「すべてのスペースを埋める必要があるのか」「大量に書いたが、まだ1000文字足りない…」と感じる人も少なくないでしょう。
しかし、読み手の視点に立っていただくと、採用担当者が一人の学生のレジュメを読む時間は限られていますので、コンパクトにまとめることを意識しましょう。
大切なのは、重要な点を絞って書くことです。それぞれの書き方を見てみましょう。
学歴詳細の書き方
学歴詳細は学歴欄の自由記述枠で、文字制限は3000字です。
【項目例】
専攻選択理由(約200文字)
学んだことの詳細(約200文字)
課外活動(約200文字)
特に力を入れたこと(約200文字)
【意識すべきこと】
事実を述べるだけでなく、1項目あたり200文字程度、長くても300~400文字でまとめることが重要です。 それ以上長くすると読み手に冗長な印象を与えてしまいます。 採用担当者は文章力だけでなく論理的思考力も評価します。
また、海外大学進学理由を専攻選択理由に含めるなどのアレンジも可能です。 自己PRの書き方 自己PRはスキル欄の自由記述枠で、文字制限は6000字です。
【項目例】
自己PR:自身の強みや長所を、過去の経験をもとに記載(約400文字)
学生時代に力を入れたこと(いわゆるガクチカ):大学時代の活動や学習、インターン、部活など、テーマは自由(約400文字)
その他特筆すべきテーマ:上記以外の特筆すべき内容を記載(約400文字)
【意識すべきこと】
自己PR欄では、事実だけでなく過去の経験や学びを述べるため、文字数が増えがちですが、約400文字~600文字に収めましょう。
ちなみに海外就活ではES/レジュメ添削を受け付けていますのでぜひLINEからご依頼ください!
★Webテスト対策
企業は多くの就活生から採用をしていくため、一律の試験を導入しています。 それがWebテストになります。
書類選考・エントリー時が一般的ですが、選考途中での実施が行われるケースもあります。
特に海外大生がテスト対策を適切に実施していないことによって、 面接に行く前の段階で不合格になってしまうケースも多々ありますので、しっかりと抑えるようにしましょう。
Webテストは主に、以下のような能力を図られます。
また、テスト形式は多岐に渡ります。
Webテスト対策のためには、1冊の参考書を何度も繰り返し使用し、出題パターンを覚えましょう。
問題を解くときには時間を意識し、できるだけ毎日問題に触れることで繰り返しの学習効果を最大限に活用しましょう。
試験前には模擬テストを活用し、本番と同等の環境で問題解答に取り組むことで、本番への対策を深めます。
結果については解けなかった問題を覚えておき、次回の対策に生かすことが重要です。
★面接対策・グルディス対策
面接での自己紹介の方法について説明しています。
自己紹介は、面接官に自分の印象を与える重要な機会です。 自己紹介を成功させるためには、以下の3つのポイントを押さえる必要があります。
また、自己紹介の構成は、以下のようになります。
自己紹介は、面接の最初に行われることが多いので、練習して自信を持って話せるようにしましょう。
面接官に自分の魅力を伝えることができれば、面接の成功に近づくことができます。
最後まで「海外留学生向け就活の教科書」by海外就活をご愛読いただきありがとうございました!
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あなたの人生において意思決定が必要となる、就職活動というライフイベント。
周りの声を過度に参考にしすぎず、
あなたの人生軸で、
あなた自身が思い描く人生に、
最もふさわしいであろう企業とのご縁があることを心より願っています。
海外就活運営一同より。